インフラ美学のすすめ
街中にはその「機能」のために敷設されたインフラストラクチャーが溢れています。しかし、そのインフラはいつしか景色を作り出し、人々の心に働きかけを行うようにもなるのです。電柱、電線、ガスタンク、踏切、信号機……。見慣れたインフラの「機能」は本当に特定できるものでしょうか。
感覚は、すべての学問の土台でなければならない
あなたが購入する物を選ぶとき、何に惹かれているのでしょうか。資本主義社会においては、色、形といった視覚的に捉えられる要素だけでなく、手触り、香り、発せられる音なども誂えられた刺激である可能性が高いのです。自分の感覚を研ぎ澄ますことの重要性を再認識できる一本。
農耕民に「至らなかった」わけではない。狩猟採集民の生き方
社会文明は一直線上に「進化」してきたと無意識のうちに思い込んでいる方は少なくないでしょう。しかし社会のあり方は実に多様で、現代においても狩猟採集生活と農耕生活を併存させながら生活している民族が存在します。バカ・ピグミーたちの社会を紐解き、オルタナティブな社会のあり方を考えてみましょう。サイバー空間とフィジカル空間が融合されることで開かれるSociety5.0実現のヒントとなるかもしれません。
知ることは、領ることである
危険な技術や思想を知ることは罪でしょうか。無知と比べて、どちらが悪いのでしょう。知ること、知らないことの善悪を考えてみます。あなたはそれでも「知ること」を選びますか?
機械に頼った研究では「いったい何がわかったのか」がどんどん不明瞭になってくる
コンピュータの発達により高度な計算技術がもたらされ、現代では過去のことも未来のことも大きな事象も小さな物事も非常に多くのことがわかるようになってきました。一方で、ただそれをコンピュータ任せにしていると「何がわかったのかがわからない」という状況が発生してしまうようです。高い性能をもつコンピュータが普及した時代に、人間がなすべきこととは?
自分の頭で考えることは、なぜ難しいのか
「地下鉄サリン事件」を起こしたオウム真理教の信者たちのなかには高学歴のエリートが多数存在しました。なぜ、賢いはずの彼らが愚かな犯罪に手を染めることになったのでしょう。それは自分の頭で考えすぎたからかもしれません。橋本治の著作『宗教なんか怖くない!』を引きながらみていきます。