写真家の佐藤秀明氏は数多くの路地裏の光景を写してきた。膨大な作品群のなかから「ノスタルジー」を感じる写真の一部を紹介する。 北千住の足立区。道の角には、昔ながらの商店が残っている。2000年ごろに撮影。 商店のなか。かつては誰もがこういう店で買い物をしていた。 夜の浅草、初音小路。遠くに見えるのは花やしきのシンボルだったBeeタワー。今は引退した。1990年ごろに撮影。 蓮の葉のような街灯。北千住の柳原にて。2000年ごろに撮影。 頭上に渡された板には、何本もの物干し竿。空間利用も生活の知恵か。東京の京島にて。2000年代に撮影。 山道をゆく途中で出会った家。山に沿うように建っている。尾道にて。1990年代に撮影。 兵庫県明石市にて。ポップな色が踊る路 地裏。1990年代に撮影。 影を抜けた先に、真昼の町の風景が広がる。広島県尾道市にて。1980年代に撮影。 北海道の旭川。雪かきで積み上げられた雪の山があちこちにある。1990年代に撮影。 大阪の路地裏で出会った看板。インパクトに思わずシャッターを切った。1990年代に撮影。 宵の尾道。これから一杯やりたい人々がやってくるのだろう。1990年代に撮影。 東京の本郷四丁目。ポンプ付きの井戸がある風景。1990年代に撮影。 下北沢にて。町角には昔ながらの東京の姿が残っている。1990年代に撮影。 京都の西陣をゆく。みずみずしい緑が迎えてくれた。1990年代に撮影。 大阪・西成区のオーエス劇場。老舗の大衆演劇場前には、色とりどりののぼり旗が並んでいた。夜になると街角で古着を売る人が現れた。店番は子ども。1990年代に撮影。 大阪の西成区。ドヤ街として有名な町。治安は良くなっているらしい。1990年代に撮影。 大阪の法善寺横丁。人々が賑やかに行き交うさまを赤提灯が見送る。1990年代に撮影。 沖縄県の竹富島。赤い瓦屋根の家々が並んでいる。1980年ごろに撮影。 町の小さな階段を街灯が照らしている。今日も静かに鞆の浦の夜がふけていく。2019年ごろ撮影。 屋久島にて。地上の道に沿うようにオレンジ色の夕雲が続いている。1990年代に撮影。 新潟の筒石。吹き荒ぶ風と雪が風景をけぶらせる。2019年に撮影。