専門家になるということは「自分の分野の訓練がされていない論文が奇妙にみえること」
まずは、そもそも専門家になるということはどのようなことなのか、異分野での摩擦はなぜ起きてしまうのかを紹介します。「一般人」はなぜ「専門家」の言うことを奇妙に感じることがあるのか、ここから考えてみましょう。専門家はなぜズレてしまうのか。視野狭窄に陥らず、多角的に物事を考える方法
専門家たちの誕生
「専門家」たちは、はるか昔から存在していた わけではありません。専門家たちの誕生以前には、「哲学」こそが人間の知の極点であるという価値観が崩壊するビッグバンが起きていました。専門家誕生の背景をみてみます。「専門家」はこうして生まれた
専門知を進歩させるSomething New-ism
専門家たちはsomething newの積み重ねによって、知を発展させてきました。専門家の歴史は、分業化の歴史でもあります。現代は極端な分業化が批判されるようになってきましたが、そもそも分業化は人類に巨大な恩恵をもたらしてきたのです。
進んで止まる事を知らない科学は、かつて我々に止まることを許してくれた事がない
「独占」と「分業」がたらい回しを生む
多くの専門家たちの誕生は、人類の知を発展させてきましたが、一方で専業化・分業化は弊害も招きました。自分の範囲外である物事を見もしないという態度は、今後も人類の発展に寄与するのでしょうか?
たらい回しの起源は専門家にある
専門家と非専門がコミュニケーションをする場合でも、情報は一方通行ではない
コストをかけて築きあげられた知は、たくさんの人に参照されるべきです。しかしながら「専門家の意見を聞きたい」と期待を抱いて話を聞きにいっても「結局、何を言っているのかわからなかった」というのはありがちなオチ。経験をしたことがある方もいらっしゃることでしょう。それはきっとコミュニケーションが一方通行だったから。専門家こそ話を聞き、非専門家は情報を開示する必要があるのです。
サイエンスコミュニケーションがうまくいかないときに考えてみてほしいこと
それで結局、専門家とは何なのか? どうあるべきなのか?
ここまで読んでもまだ「専門家が何なのか」がわからないという方は、直接議論の場に起こしください。来たる2月19日(日曜)の14時から開催する「専門家とは誰か〜専門家と専門性の実態を問う」には「専門家とは誰か」を語ることができる8名の識者が登壇し、今後の専門家のあり方等について議論を深めるオンラインイベントです。
【Locak Knowledge】2月19日(日)14:00~16:30 オンラインイベント「専門家とは誰か〜専門家と専門性の実態を問う」を開催します
古気候学の専門家、アリの専門家、バカ・ピグミーの専門家、写真の専門家、認知症の専門家、分類の専門家、感覚史の専門家……ModernTimesは数多くの専門家に支えられているメディアです。専門家の知見を通じ、DXで来たる未来をより楽しいものにしていく方法を一緒に探っていきましょう。