Kubecostは2019年に設立。本社は米カリフォルニア州サンフランシスコ。Kubernetesを使用しているチームにリアルタイムのコストの可視化や洞察を提供し、クラウドコストの削減を可能にするSaaSサービス「Kubecost Cloud」を開発・提供。Allianzやアウディ、楽天、Gitlabなどの大手企業に利用されている。
IBMは近年、クラウドリソースのコスト管理や最適化を目的とするFinOps分野に注力しており、2020年以降にInstana Inc.やTurbonomic Inc.などの関連スタートアップを買収。また、2023年にはFinOpsのためのクラウドソフトウェアを手がける米Apptioを46億ドルで買収していた。今回の買収により、IBM FinOps製品群には業界最高クラスのコンテナコスト管理機能が加わることになるという。
Kubecostの共同設立者でCEOのWebb Brown氏は「我々はKubernetesのコスト監視からスタートし、クラウドネイティブのエコシステムで最も広く採用されるソリューションになったと自負している」とし、「この合併の結果、より広範でエンドツーエンドのコスト管理ソリューションをあらゆるチームに提供することで、我々の使命を加速させる態勢が整った」とコメントしている。
参照リンク
IBM Acquires Kubecost to Broaden Hybrid Cloud Cost Management Capabilities
IBM acquires Kubernetes cost optimization startup Kubecost | TechCrunch
IBM buys Kubernetes cost control startup Kubecost to expand its FinOps suite – SiliconANGLE
