DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:Sundry Photography / shutterstock

HPE、Morpheus Data買収でハイブリッドクラウド管理ソリューションをさらに強化

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は8月15日、ハイブリッドクラウド管理やプラットフォーム運用のためのソフトウェアを提供する米Morpheus Dataの買収を発表した(買収額は非公開)。同社は昨年3月にもハイブリッドITインフラの監視・管理ソリューションを手がけるOpsRampを買収しており、新たな買収はOpsRamp買収で取得したオブザーバビリティ(observability、可観測性)機能を補完するものだという。

Updated by DX Laboratory on August, 21, 2024, 4:30 am JST

Morpheus Dataは2015年に設立されたソフトウェア企業。コロラド州グリーンウッド・ヴィレッジに本社を置き、セルフサービスプロビジョニングや自動化、FinOps機能を備えたマルチテナント型のハイブリッドクラウド管理プラットフォームを開発・提供している。HPEとは長年提携関係にあり、複雑性やスキルギャップ、クラウドスプロール(組織のクラウドインスタンス、サービス、プロバイダーが無秩序に増殖すること)といったハイブリッドクラウド管理の問題の対処を手助けしてきた。

今回の買収後、Morpheusの技術はHPEのGreenLakeクラウドおよびプライベートクラウドポートフォリオに統合され、今後もスタンドアロン・ソフトウェアとして提供されるという。同買収は2024年第4四半期に完了する見込み。

HPEのCTOを務めるFidelma Russo氏は「今回の買収により、HPE GreenLakeクラウドをハイブリッドIT全体を革新するデファクトプラットフォームにするため、次の大きな飛躍を遂げる」とコメントしている。

参照リンク
Hewlett Packard Enterprise to acquire Morpheus Data | HPE
HPE snaps up cloud management firm Morpheus Data in latest GreenLake push | TechRadar
HPE’s Planned Morpheus Data Buy Will Give GreenLake Its ‘Next Major Leap’