OBSクラウド3.0の一環として提供される「OBS Live Cloud」は、2021年の東京オリンピックのUHD放送で初めて導入され、2022年北京冬季オリンピックでは、標準サービスの1つとして22の放送局が利用した。これまでオリンピック放送では、放送局が自国にライブ映像を送るためには、専用の国際通信光回線の使用や機器のセットアップに多大な時間やコストをかける必要があったが、同技術により従来より大幅なコストと設置時間の短縮が可能になった。今大会では、放送権者への遠隔コンテンツ配信のメインの手段となり、予約されたリモートサービスの3分の2(54放送局)がOBS Live Cloudを使用。379のビデオフィードと100のオーディオフィードが同クラウド経由で転送される。
OBSのYiannis Exarchos CEOは「世界人口の約半数がオリンピックを観戦している中、アリババクラウドのような技術は、世界のトップアスリートのストーリーを伝えるだけでなく、世界が一つになる様子をよりエキサイティングで感動的にお届けすることへ貢献しています」とコメントしている。
参照リンク
Alibaba transforms the 2024 Olympic broadcasting with cloud and AI services
Alibaba Cloud and Olympic Broadcasting Services Launch AI-Fueled OBS Cloud 3.0 for Paris 2024
Alibaba launches AI-powered broadcast production network for Olympics