Tech Crunchが話を聞いた関係者によれば、両社の協議はGoogle CloudのCEOを務めるThomas Kurian氏による買収打診でスタートしたとのこと。交渉は順調に進んでおり、すでに買収価格で暫定的に合意したという。ただし、この規模の買収にはまだ多くの障害があり、決裂する可能性も50%あるとのこと。
Wizは2020年、マイクロソフト出身のAssaf Rappaport氏、Ami Luttwak氏、Yinon Costica氏、 Roy Reznik氏の4人が設立。AWSやAzure、Google Cloud、その他のクラウドプラットフォームからデータを取り込み、セキュリティリスク要因をスキャンするオールインワンアプローチのクラウドセキュリティを提供しており、これまでに19億ドルの資金を調達。立ち上げからわずか1年半でARR(年間経常収益)が1億ドルを達成するなど急成長を遂げており、今年5月にはARRが3億5,000万ドルに達したことを発表していた。
なお、Googleは2022年にもクラウドセキュリティ関連企業2社(イスラエルのSiemplifyおよび米国のMandiant)を買収してクラウド事業を強化。安全なクラウドプラットフォームとして地位の確立を目指しており、今回の買収も同様の意図とみられる。
参照リンク
Google is reportedly planning its biggest startup acquisition ever – The Verge
Google’s Kurian approached Wiz, $23B deal could take a week to land, source says | TechCrunch
Google Near $23 Billion Deal for Cybersecurity Startup Wiz – WSJ