個人情報を閉じ込めたままAIを活用。Appleの生成AIへの期待
Appleは生成AIの戦略として、「オンデバイス」と「パーソナライズ」の2つ軸とすることを発表した。「オンデバイス」とは、個人情報をインターネットにアップロードせずに端末側で処理を行うこと、「パーソナライズ」とは個人に合わせてAIが様々な機能を提供することである。これにより個人情報の保護とセキュリティ意識の高まりに対応しつつ、高度な処理が可能になると期待されている。ChatGPTの拡大以来、個人が生成AIを利用する際は、インターネット上に情報を載せることが使用の前提となっていたが、Appleはより個人の「安心感」に寄り添うことを表明する格好となった。
参照:Appleが満を持して生成AI戦略発表、オンデバ イスのアプリ横断エージェントに
今後も増える!?AIによるコンピューターウィルスの生成
生成AIを使ってコンピューターウイルスを作成し、作成者が逮捕された全国初の事例が発生した。作成者はプログラミングの知識がなくても、無料の生成AIにウイルスのプログラムを作らせることができたという。この事件の容疑者はコーディングの知識がなく、今後このような事例は増加する可能性があり、セキュリティ対策の強化が必要となる。一方で、生成されたコンピューターウィルスに人が手作業で作っていた以上の性能はなく、対策すべき内容は今のところ変わらない。あくまでも質ではなく数の脅威が増えたといえる。
参照:生成AI使いコンピューターウイルス作成疑い 警視庁が男を再逮捕
AIが音響を解析。動物と「会話」ができる日が来るかも……
ゾウの鳴き声のデータをAIで解析したところ、ゾウが名前を呼び合っている可能性が示唆された。これまで動物の声に関する研究は、動物のささいな特徴を見分けられるなど研究者の特殊な能力を持って解析されていたが、AIを使えばより広範囲での解析が進む可能性がある。動物との会話が可能になれば、密猟者から動物を逃がすなど、画期的活用ができるかもしれない。
シンプルで強い!サイゼリヤのDX
サイゼリアのモバイルオーダーシステムは、メニュー番号 を入力するだけの非常にシンプルなものだが、開発コストが低く、早期導入が可能だった。また、以前から手書き番号による注文を行っていたため、顧客の戸惑いも少なかったと考えられる。このようなシンプルなアプローチは、DXを推進する上で有効な一歩となる可能性がある。
従来、飲食店では端末を使って注文を完結させる場合、ECサイトのようにタブレット上に表示された写真からメニューを選ぶ形式が一般的であったが、サイゼリヤのような形式をとればメニュー変更等も用意に行える。
サイゼリヤのような全国で多店舗展開をする企業がこのようなDXを選んだことにより、日本全体のDXへの適応化が進む可能性がある。
参照:サイゼリヤのスマホ注文が合理的なワケ 実体験で分かった“利用者ファースト”な仕組み
生成AIを使いながら賢くなる方法はある?
アメリカで行われた実験により、コーディングが得意な人は生成AIを使うことでさらに能力が向上した一方、苦手な人は能力は向上しなかったにもかかわらず、自身の力を過大評価する傾向があることが明らかになった。生成AIを効果的に活用するには、基礎的な知識を身につけた上で使うことが重要である。
参照リンク:生成AIに依存し過ぎると人間はバカになるのか?実験が明らかにした、生成AIを賢く使える人、使えない人
合わせてよみたい:読んでいない記事についてすら「知っている 」つもりになってしまう人々
「私たちは、知らないはずのその記事の内容を、自分が他人に共有したというだけで、なぜか中身まで知っているつもりになってしまうようだ、というびっくりするような結果を、テキサス大学のウォード氏とその共同研究者らが示しています」
https://www.moderntimes.tv/articles/20230405-01psychology/