アリババクラウドは今回、データストレージやエラスティックコンピューティングなど100以上の製品で値下げを実施。クラウド事業者間でAIソフトウェア開発者などのヘビーユーザーの獲得競争が激化する中での動きで、平均的な値下げ幅は約20%だという。ちなみに、同社は昨年4月にも一部製品で最大50%の大幅値下げを敢行。この動きにはテンセントやファーウェイなどクラウド市場の競合他社も追随していた。
アリババは昨年5月、クラウド事業を分離し、単独で上場させる計画に言及。しかし、同11月中旬には、米国の半導体輸出規制の影響を理由に、この計画の中止を発表。これを受け、同事業の企業価値は200億ドル(約3兆円)以上下落していた。
一方、JD.comは同社のWeChatアカウントで「3月1日から競合(非公表)より10%値下げする」と発信。また。「Cut all you like, let’s fight to the end (好きなだけ値下げしろ、最後まで戦おう!)」と宣言しており、価格競争に受けて立つ構えを見せている。
参照リンク
Alibaba Spurs Price War in Cloud Computing With Steep Cuts | Data Center Knowledge
Alibaba Spurs Price War in Cloud Computing With Steep Cuts | Bloomberg
Alibaba cuts cloud services costs by up to 55%, JD drops prices – DCD
Alibaba Cloud announces steep price cut in race for AI customers | Reuters