同社は今回、米国企業のIT意思決定者500人を対象に調査を実施。この結果、「今年中にクラウドへの支出を増やすよう経営幹部から指示を受けている」とした回答者の割合は53%に上り、このうち17%が「クラウド支出を劇的に増やす予定」と報告した。2022年の同じ調査では、「クラウド支出を削減するよう経営幹部から指示を受けている」とした回答者の割合が40%で、現在とは対照的な状況であったという。
一方、このレポートでは、経営幹部がクラウド支出の拡大を受け入れながらも、その費用の効率性を注視していることも明らかになっている。2022年の調査では、「直近半年~1年間クラウド支出を評価していない」とした企業の割合が48%に上ったが、今回の調査では「直近数日以内/数週間以内にクラウド支出への評価を行った」とした企業が46%に上っている。このようなクラウド支出への評価の頻度が高まっている背景には、予期せぬクラウドコストの発生がある。今回の調査では、3分の2以上の回答者が「直近半年〜1年間で予期せぬクラウドコストによるネガティブな影響があった」と報告している。
同レポートは「企業がこの変化する状況を乗り切る上では、ハイブリッド環境のバランスを取り、事業継続性を確保し、支出を最適化する能力が競争力を左右する」と結論付けている。
参照リンク
Cloud budgets are climbing, but execs leery of hidden costs – SDxCentral
Wanclouds Releases Highly Anticipated 2024 Cloud Outlook