NVIDIAは現在、ハイエンドAIチップ分野で80%という圧倒的市場シェアを保有。OpenAI、マイクロソフト、アルファベット、Metaなどの大手ハイテク企業各社は、生成AI分野での競争のため、同社の「H100」や「A100」といったAIチップを大量に購入してきた。
しかし、各社は近年、エネルギー使用の最適化やコスト削減のため、独自のカスタムAIチップ開発を模索。このような動きはこれまで、ブロードコムやマーベル・テクノロジーなどの競合半導体メーカーに支援されてきた。NVIDIAはこの役割を自社でも担いたい考えで、すでに同社の関係者がアマゾンやMeta、マイクロソフト、OpenAIなどの代表者と会談し、カスタムチップ製造について協議を進めているという。
データセンターにおけるカスタムチップの需要は、今年100億ドル(約1兆5,000億円)に達し、2025年までにこの倍になると予測されている。また、カスタムチップ市場全体では、2023年時点で約300億ドル(約4兆5,000億円)と評価されており、世界の年間チップ売上高の約5%に相当するという。
参考URL
Exclusive: Nvidia pursues $30 billion custom chip opportunity with new unit | Reuters
Nvidia to design tailor-made AI chips for cloud computing firms – ReadWrite
Nvidia to launch a new business unit for custom chip design, report