Zavery氏はブログ記事の中で、「データ転送手数料の撤廃により、顧客はクラウドプロバイダーの変更が容易になる」としながら、「根本的な問題は制限的で不公正なライセンス慣行であり、この点は解決されない」と指摘。「特定のレガシー・プロバイダーは、オンプレミスのソフトウェアの独占を利用してクラウド市場を独占し、制限的なライセンス慣行により顧客を囲い込み、競争を歪めている」と主張している。
クラウドプロバイダーの「エグレス料金（クラウドサービスから外部へのデータ転送に課される料金）」をめぐっては、EUデータ法が1月11日に施行。この法律は、欧州でサービスを展開するクラウドプロバイダーに対し、商業的、契約的、技術的、組織的な障害など、競合サービスとの「効果的な切り替えの障害」を取り除くことを求めるもので、エグレス料金についても撤廃を求めている。クラウドプロバイダー各社は、これらの要件を20ヶ月以内に満たす必要があり、近い将来AWSやマイクロソフトなどもGoogle Cloudに追随する可能性がある。
参照リンク
Eliminating data transfer fees when migrating off Google Cloud
Google challenges cloud rivals by making it free for customers to transfer data when they leave
Google Cloud removes exit fees – DCD
Google Cloud Waives Cloud Exit Fees, Throws Down Gauntlet to AWS and Azure
