IDCでは、パブリッククラウドサービスを「SaaS(Software as a Service)- Applications」、「IaaS(Infrastructure as a Service)」、「PaaS(Platform as a Service)」、「SaaS – SIS(System Infrastructure Software)」を4つのカテゴリーに分類。このうち、売上全体に占める割合が最も多かったのは「SaaS – Applications」で45%、以下「IaaS」が20.4%、「PaaS」が18.0%、「SaaS – SIS(System Infrastructure Software)」が16.9%で続いた。ただし、前年同期比では「PaaS」と「SaaS – SIS」が最も急速に売上を伸ばしたという。
また、プロバイダーについては、マイクロソフト、AWS、セールスフォース、Google、オラクルが同市場の上位5社を維持。これら5社の合計売上高が世界全体に占める割合は41%で、前年同期比では横ばいとなった。この中では、4カテゴリーすべてでサービスを提供するマイクロソフトのシェアがトップで17.1%、AWSが2番手で12.6%となっている。
IDCによれば、2023年通年の世界のパブリッククラウドサービス売上高は、前年比20%増の6,630億ドル(約96兆円)に達する見込み。2023年~2027年までのCAGR(年平均成長率)は19.1%と予想されている。
IDCのリサーチVPを務めるDave McCarthy氏は「企業はビジネスを強化し、競争力を高めるために、生成AIやリアルタイム分析のような技術的進歩の最前線に立ち続けることの重要性を認識している」とし「クラウドは組織が新たなテクノロジーを採用するための理想的なプラットフォームとなっている」とコメントしている。
参照リンク
Worldwide Public Cloud Services Revenues Grew 19.2% Year Over Year in the First Half of 2023, According to IDC Tracker
IDC: PaaS growth drives surge in public cloud services – Back End News