Cockroach Labsは今回、米英独の幅広い業界の大手企業に勤務するクラウドアーキテクトおよびエンジニア300人を対象にオンライン調査を実施。この結果、回答者の42%が自社のマルチクラウド採用理由として「規制遵守」を挙げ、41%が「ベンダーロックインの回避」に言及。以下、「クラウドプロバイダーとの交渉を有利にするため」(38%)、「合併・買収した企業が利用しているため」(36%)、「幅広いタレントプールからの採用を可能にするため」(32%)、「レジリエンス」(32%)が続いた。
同レポートは「規制遵守」がトップに挙げられた理由について、欧州のデジタル・オペレーション・レジリエンス法(DORA:EU内に拠点を置く金融機関やこれらにサービスを提供するサービスプロバイダーにICT関連のリスクを防止するための対策を求める規制。2025年1月に発効予定)の影響に言及。回答者の38%はマルチクラウドを「DORAに備えるための重要な要素」と答えたという。
このほか、企業のマルチクラウド/ハイブリッドクラウド導入状況については、回答者の50%が「(自社で)マルチクラウドを活用している」、26%が「ハイブリッドクラウドを活用している」と回答しており、これらの体制が主流となっているとの調査結果も示されている。
参照リンク
Motives of multi-cloud users? Compliance and dodging vendor lock-in top the list
Cockroach Labs Reveals Integration Struggles in Multi-Cloud Environments According to Latest Survey
State of Multi-Cloud 2024: Expert advice from early adopters