DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:nampix / shutterstock

中小企業でも進むマルチクラウドやAIの活用(DigitalOcean調査)

中小企業(SMB)やスタートアップ向けにクラウドインフラを提供する米Digital Oceanは11月9日、クラウドに関する開発者およびSMBのトレンドをまとめた最新レポート「Currents」をリリース。これによれば、「78%の組織が来年、AI(人工知能)/ML(機械学習)の使用が増加すると予想」、「35%の組織がマルチクラウドのアプローチを採用」など、SMBの中でもクラウドインフラの多様化が進んでいることが明らかになった。

Updated by DX Laboratory on November, 15, 2023, 5:00 am JST

DigitalOceanは今回、オンライン調査で665人から回答を収集。回答者の国籍は68か国で、役職はフルスタック開発者が約26%と最も多く、CEO/創業者(13%)、バックエンド開発者(10%)、CTO(7%)、システムアーキテクト/システム管理者(5%)などが続いた。

同調査によれば、クラウドインフラの利用状況に関しては、33%の組織が単一のクラウドプロバイダーを利用する一方、35%がマルチクラウドを採用。31%がハイブリッドクラウド、5%がオンプレミスのみという結果となった。

また、回答者の43%は「現在、個人およびビジネスでAI/MLツールを利用している」と回答。ビジネス利用者の利用目的では、ソフトウェア開発やコーディングが47%、データ分析やインサイトが34%、プロセス自動化が27%、マーケティング(Eメール記述など)が24%、カスタマーサービスおよびエンゲージメントが21%などとなった。

一方、生成AIの台頭やハイブリッドワークの普及、古いシステムの更新の必要性などからサイバーセキュリティへの意識も向上。「(組織で)サイバーセキュリティへの支出を増やす予定」とした回答者の割合は37%に上っている。

参照リンク
DigitalOcean Currents Report Finds That Adoption of AI/ML, and Investments in Cybersecurity and Multi-cloud Strategies Are On The Rise at Small Businesses
Currents Research – November 2023