このソフトウェア群は、ハイブリッド/マルチクラウド環境やワークロード全体でリスクを軽減し、データを保護するために設計されたもの。顧客企業は運用コストを最小限に抑えながら、レジリエンシーやパフォーマンス、セキュリティ、コンプライアンスなどのニーズを効果的に満たすことができるという。
新たな拡張版では、IBMがデータセキュリティ企業の米Baffleと共同開発した「IBM Cloud Security and Compliance Center Data Security Broker」ソリューションが追加された。これにより、形式を保持した暗号化と匿名化技術を利用し、ビジネスアプリケーションやAIワークロードで使用される機密データを保護する。また、クラウドセキュリティ態勢管理(CSPM)、ワークロード保護(CWPP)、クラウドインフラ権限管理(CIEM)の強化、インテリジェントな自動化技術の追加も行われ、あらゆるハイブリッド/マルチクラウド環境とワークロードの保護を支援する。
調査会社IDCでセキュリティ&トラスト担当VPを務めるFrank Dickson氏は「SaaSやPaas、IaaS、オンプレミスにまたがるあらゆるアプリケーションを管理するために、ハイブリッド/マルチクラウドのアプローチを採用する企業が増える中で、セキュリティとコンプライアンス機能を大規模に実装できる一元的に自動化・管理された技術が求められている」とコメント。「IBM Cloud Security and Compliance Centerは、このニーズに対応するもの」と述べている。
参照リンク
IBM Expands Cloud Security and Compliance Center to Help Clients Protect Data and Assess Risk Across Hybrid, Multicloud Environments
IBM Expands Cloud Security and Compliance Center
IBM Enhances Data Security Across Multi-Cloud Environments