FTCのStephanie T. Nguyen CTOは「現在、経済の大部分は幅広いサービスにおいてクラウドコンピューティングサービスに依存している」とし、「今回のRFI(情報提供依頼書)は、この依存の影響、クラウドコンピューティングの広範な競争力学、クラウド利用における潜在的なセキュリティリスクについて、理解を深めることを目的としている」とコメントしている。
この話題に言及したBarron’sでは、FTCの新たな動きについて、クラウド市場で大きなシェアを持つアマゾンやマイクロソフト、アルファベット、オラクルなどの企業にとって新たなリスク要因となる可能性を指摘。米調査会社Canalysによれば、世界のクラウド市場のシェアは、2022年第3四半期時点で1位がAWS(32%)、2位がMicrosoft Azure(22%)、3位がGoogle Cloud(9%)となっている。
なお、今回のRFIの提出期限は2023年5月22日までとなっている。
参照リンク
FTC seeks info on Cloud majors and business practices(InfotechLead)
FTC Seeks Comment on Business Practices of Cloud Computing Providers that Could Impact Competition and Data Security(Federal Trade Commission)
The FTC Is Eyeing A New Target: Cloud Computing(Barron’s)
FTC Seeks Info on Cloud Computing Market’s Influence(Nextgov)