英政府は新たな法案について「良識によって導き出された新たな英国版のGDPR」と説明し、企業や慈善団体の事務処理やコストの削減、貿易の促進、Cookieの同意ポップアップの削減などを約束。今後10年間で英国経済に47億ポンド(約7,600億円)のコスト削減効果をもたらすと主張している。
新たな法案の主な特徴については以下の通り。
・GDPRの最良の要素を取り入れ、企業が新たなデータ法に準拠する方法に柔軟性を提供する、シンプルで明確かつビジネスに適した枠組みを導入
・EUとの間でデータの十分性を維持し、英国の包括的データ保護基準に対する国際的信頼を確保
・組織がコンプライアンス証明に必要な書類を削減
・現行のデータ規制に準拠している企業については、余分なコストなしにさらなる国際貿易を支援
・同意なしで個人データを処理できる状況について、組織がより確信を持てるようにする
・自動化された意思決定に強固な保護措置が適用される状況を明確にすることで、AI技術に対する社会と企業の信頼を高める
ドネラン大臣は「我々のシステムは、より理解しやすく、遵守しやすく、ブレグジット後の英国の多くのチャンスを活用できるようにする」とし、「英国の企業や市民は今後、障壁の多い欧州のGDPRに振り回されることはなくなる」と コメントしている。
参照リンク
British Businesses to Save Billions Under New UK Version of GDPR(GOV.UK)
New plans for a GDPR replacement have divided Britain’s tech sector(TNW)