マルチクラウド選択の理由の首位は「データの民主化」
この調査では、北米で1,000人以上、その他の地域で500人以上の従業員を抱える企業を対象に「組織内でのクラウドの利用方法」について情報を収集。北米や欧州、アジア太平洋、中東、南米などの幅広い業界の企業が含まれ、合計1,500人から回答を集めたという。
同調査の結果、調査対象企業の98%が「少なくとも2社のクラウド・インフラストラクチャー・プロバイダーを利用している(あるいは利用予定)」と回答。また、31%が4社以上を利用していることが明らかになった。一方、クラウド・アプリケーション・プロバイダー(SaaS)についても大部分の企業が導入しており、96%が「少なくとも2社を利用中(または利用予定)」と回答し、45%が5社以上のSaaSを利用していた。
一方、各企業がマルチクラウド戦略を推進する理由については、「データ主権の確保(41%)」、「コスト最適化(40%)」が上位2つにランクイン。その他「ビジネスの俊敏性とイノベーション(30%)」、「最適なクラウドサービスおよびアプリケーションをいいとこ取りするため(25%)」、「クラウドベンダーのロックインへの懸念(25%)」などが上位の回答に挙がっている。
451 Researchの調査責任者のMelanie Posey氏は「クラウドに関して『ワンストップショップ』という考え方はなくなりました。代わりに、各組織が効率的な運用に必要なソリューションと機能の適切な組み合わせを模索する中で、マルチクラウドが企業のテクノロ ジー環境のリアリティとなっています」とコメントしている。
参照リンク
98% of firms using public cloud adopt multicloud infrastructure provider strategy(Cloud Tech)
98% of Enterprises Using Public Cloud Have Adopted a Multicloud Infrastructure Provider Strategy(Oracle)
98% of Businesses have Adopted a Multicloud Infrastructure, Says Oracle Cloud Infrastructure(ReadITQuik)