DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:Kamila Bay / shutterstock

安全な遠隔操作技術を提供。ソフトウェア開発企業が資金調達

車両の遠隔操作技術を手がけるイスラエルのOttopiaは1月10日、シリーズAラウンドで1,450万ドル(約19億円)の資金調達を発表した。今回のラウンドにはシンガポール公共交通企業のComfortDelGro、AI Alliance Fund、既存投資家のMizMaa Ventures、IN Venture、Next Gear Venturesなどが参加。遠隔操作技術の企業としては過去最大級のシリーズA調達となったという。

Updated by DX Laboratory on January, 13, 2023, 4:00 am JST

車両遠隔操作ソフトウェアのOttopia、シリーズAラウンドで1,450万ドルを調達【Ctech 1/10】
Ottppiaは2018年に設立。本社はイスラエルのテルアビブ。自律走行車(AV)やその他の機械を遠隔操作するソフトウェアを開発・提供。この仕組みは、遠隔の人間が安全かつサイバーセキュリティが確保された方法で車両を監視・誘導したり、直接制御できるもので、モビリティや物流、貨物輸送、ラストマイル配送、農業、建設業などの業界での活用を想定しているという。

Ottppia ウェブサイトより。

また、同社は2019年、自動車部品大手のデンソーと技術提携を発表。2021年には住友商事グループのVCであるIN Ventureの出資を受けるなど、日本との関わりも深い。

同社は調達資金の使い途について、遠隔操作ソフトウェアの開発・展開の加速、人材採用の強化に言及。ComfortDelGro幹部のCheng SiakKian氏は「Ottopiaへの投資は、当社の将来を見据えた計画の重要な土台となるもの」とし、「必要なときに遠隔でAVに介入し、操作できる機能を持つことは、当社の将来の運用計画にとって重要なこと」とコメントしている。

参照リンク
Teleoperation startup Ottopia nets $14.5 million Series A(Ctech)
Ottopia announces $14.5M Series A Funding Round(PR Newswire)
Ottppia:https://ottopia.tech/