DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:Simple Line / shutterstock

暗号資産での給与受け取りが日常に。Web3バンキングプラットフォーム

暗号資産の利用に最適化した当座預金口座を手がけるJunoは10月1日、シリーズAラウンドで1,800万ドル(約26億円)の資金調達を発表した。今回のラウンドはParaFi Capitalのグロースファンドが主導した。

Updated by DX Laboratory on October, 5, 2022, 4:00 am JST

Web3バンキングプラットフォームのJuno、シリーズAラウンドで1,800万ドルを調達【Tech Crunch 10/1】
Junoは2019年に設立。本社はシンガポール。暗号資産での給与の受け取りや日々の支払い、投資などを可能にする当座預金口座や関連サービスを提供。米国内で7万5,000人のユーザーがおり、年間の取引取引高は10億ドルを超えている。

Juno Webサイトより。

同社はMastercardとの提携で独自のデビットカードを発行。ユーザーはこのカードによって口座にある暗号資産(現時点では米ドル連動型ステーブルコインの「USDC」のみ)や現金をオンライン・オフラインの両方で利用でき、請求書の支払いや従来の銀行との間の資金のやり取りも可能だという。

調達資金については、コンプライアンスや規制対応、マーケティングなどを担当する米国チームの強化、新たに立ち上げたデジタルトークンを用いたロイヤリティプログラムの拡大、製品ポートフォリオの拡大などに活用する見込み。同社のVarun Deshpande CEOは「米国の暗号資産ネイティブは、既存の銀行が暗号資産の日常的な使用にはまったく不十分だと気づいています。当社は、暗号資産とWeb3を核にして、当座預金を一から作り直しています」と語っている。

参照リンク
Web3 banking platform Juno raises $18 million, launches tokenized loyalty program(TechCrunch)
Neo-banking crypto startup Juno raises $18 million in funding led by ParaFi Capital(The Economic Times)
Juno:https://juno.finance/