DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:lkidogoooo / shutterstock

進化するIoT向けWi-Fiチップ。「Wi-Fi HaLow」の可能性

IoT市場向けのWi-Fiチップを手がける半導体スタートアップのMorse Microは9月6日、シリーズBラウンドで1億4,000万ドル(約200億円)の資金調達を発表した。今回のラウンドは、ASIC/SoCサービスの大手企業である日本の株式会社メガチップスが主導。Blackbird Ventures、Main Sequence Ventures、Clean Energy Finance Corporation、Skip Capital、Uniseed、Malcolm and Lucy Turnbullなどの既存投資家も参加した。

Updated by DX Laboratory on September, 9, 2022, 4:00 am JST

IoT向けWi-FiチップのMorse Micro、シリーズBラウンドで1億4,000万ドルを調達【Business Wire 9/6】
Morse Microは2016年に設立。本社はオーストラリアのニューサウスウェールズ州サリー・ヒルズ。IoT市場向けに長距離、低消費電力、大容量などを実現するWi-FI規格であるIEEE802.11ah(Wi-Fi HaLow)ソリューションを開発。オーストラリアのほか、中国、インド、米国などにオフィスを構えている。

IoT向けWi-FiチップのMorse Micro
Morse Micro ウェブサイトより。

今回の出資に伴い、同社はメガチップスと戦略的業務提携を締結。メガチップスは、同社のIEEE 802.11ah準拠の半導体およびモジュールの製造に加え、品質保証や販売サポート、新たな販売チャネルを提供し、地域全体の事業規模を拡大していく。また、両社はWi-Fi HaLowソリューションの市場拡大に向け、共同で販売促進活動を行っていく。

Morse Microは調達資金の使い途について「Wi-Fi HaLow技術でこれまでにない事業規模と需要を実現し、デジタル社会の未来に革命を起こしていく」とコメント。また、既存のWi-Fi HaLowチップやモジュールの市場投入戦略を加速させつつ、新たなソリューションの設計など、提供サービスの深化に努めていくという。

参照リンク
Morse Micro Raises $140M in Series B Funding to Accelerate IoT Connectivity and Revolutionize our Digital Future(Business Wire)
モースマイクロ、IoTコネクティビティを推進し、デジタルの未来に革命を起こすべく、1億4,000万ドルのシリーズB資金を調達 (PR TIMES)
Morse Micro:https://www.morsemicro.com/?lang=ja