DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

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(写真:Barnawi M Thahir / shutterstock

日本の水産業に力を取り戻す。次世代水産養殖システム

次世代の水産養殖システムを手がけるリージョナルフィッシュ株式会社は9月5日、シリーズBラウンドで総額20.4億円の資金調達を発表した。これにより、同社の累計調達額は約26.4億円に達した。

Updated by DX Laboratory on September, 8, 2022, 4:00 am JST

次世代養殖のリージョナルフィッシュ、シリーズBラウンドで約20.4億円を調達【PR Times 9/5】
リージョナルフィッシュは2019年に設立。本社は京都府京都市。京都⼤学⼤学院農学研究科の⽊下政⼈准教授、近畿⼤学⽔産研究所の家⼾敬太郎教授らの技術シーズをコアとして設⽴されたスタートアップ。ゲノム編集を中心とした品種改良技術とスマート養殖技術を組み合わせた次世代水産養殖システムを開発。海洋における水産資源の減少・枯渇化やタンパク質が不足する「タンパク質クライシス」などの食料問題に取り組んでいる。

リージョナルフィッシュ株式会社 ウェブサイトより。

同社は2021年、世界初のゲノム編集動物食品である可食部増量マダイ「22世紀鯛」および高成長トラフグ「22世紀ふぐ」を発売。現在、他の水産物においてもリリースに向けた品種改良の推進・生産準備を進めているという。

調達資金については、国内最大級の養殖プラント新設による水産物の量産体制整備、アジアをはじめとした海外参入および現地パートナリングの加速、品種改良の対象品種および新規特性の拡大、スマート養殖の実現に向けた研究開発などに活用する見込み。また、これらの取り組みを支える人材採用の拡大も進める。

参照リンク
【PR Times】リージョナルフィッシュ、シリーズBで約20.4億円の資金調達を実施
リージョナルフィッシュ株式会社:https://regional.fish/
ノーベル賞も受賞した「ゲノム編集」が、日本の水産業を救う! リージョナルフィッシュが「世界のトップランナー」になった理由(Business Insider)