DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

DXで未来を拓く 先駆者たちの現在地 

(写真:OneLineStock.com / shutterstock

広がるアバターの存在。仮想世界を生きるもう1人の自分を作る

クロスプラットフォームのアバターシステムを手がけるReady Player Meは8月23日、シリーズBラウンドで5,600万ドル(約76億円)の資金調達を発表した。今回のラウンドは米VCのアンドリーセン・ホロウィッツが主導。オンラインゲーミングプラットフォーム「Roblox」の共同創業者、ゲーム配信サービス「Twitch」の共同創業者らが参加。同社の累計調達額は7,200万ドル(約98億円)に達した。

Updated by DX Laboratory on August, 26, 2022, 4:00 am JST

アバター作成ツールのReady Player Me、シリーズBラウンドで5,600万ドルを調達【Ready Player Me blog 8/23】
Ready Player Meは2014年に設立。本社はエストニアのタリン。様々なプラットフォームやゲームで利用できるアバターの作成ツールを開発・提供。「VRChat」や「Spatial」など3,000以上のアプリのデベロッパーのほか、AdidasやDior、Waner Brosなど大手ブランドとも提携している。

Ready Player Me ウェブサイトより。

同社のシステムは、ユーザーが自らの写真をアップロードしたり、モバイル端末のカメラを使用することでアバターを出力。微調整やカスタマイズも可能で、これまでに500万以上のアバターが作成されてきたという。

調達資金については、主に人材採用の拡大、収益化のためのツールを含む開発者ツールの拡充、Ready Player Meを使用するクリエイター向けサービスの拡充の3つに活用される見込み。同社のTimmu Tõke CEOは「メタバースは1つのゲームでも、1つの場所でも、1つのプラットフォームでもなく、無数の仮想世界からなるネットワークです」とし、「だからこそ、ユーザーにとって多くの仮想世界を一緒に旅するアバターを持つことは理にかなっています。それこそが、当社がエンドユーザーのために解決する問題なのです」と語った。

参照リンク
【Ready Player Me blog】Ready Player Me x Andreessen Horowitz: Announcing our $56M Series B
Ready Player Me, a metaverse avatar platform, raises $56 million in a Series B round
Ready Player Me, a platform to build dynamic cross-game avatars for virtual worlds, raises $56M led by a16z
Ready Player Me:https://readyplayer.me/