製造業向けの検査・検品自動化のアダコテック、シリーズB調達額が15.2億円に【PR Times 7/28】
アダコテックは2012年設立。本社は東京都千代田区。「モノづくりの進化と革新を支える」をミッションに掲げ、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)が開発した「高次局所自己相関(HLAC)特徴抽出法」を用いた画像解析技術を製造業の検査・検品工程の自動化に活用。従来よりも効率的な異常検知を可能とするソフトウェアを開発しており、大手自動車会社をはじめ累計145社へ提供している。
同社の技術には「100枚という少ない正常データサンプルのみで開 始でき(教師なし学習)、Deep Learningと比べ400倍以上高速に処理することが可能」、「汎用PCで検品が可能なため、低コストで導入障壁が低い」、「説明可能なロジックのため、Deep Learningのブラックボックス化問題を解決できる」といった特徴があるという。これにより、エンジンなどの自動車部品、プリント基板などの電子部品・半導体製品などにおいて、高精度な欠陥検出率を実現し、多くの生産ラインで評価・運用されているとのこと。
調達資金については、新規事業としての組み込み型モデルの立ち上げ、提供領域の拡大やグローバル展開の推進、組織規模拡大のための採用に活用する見込み。商工中金の担当者は「製造業における外観検査の自動化は、技術的なハードルが極めて高い」としながら、「アダコテックのソリューションは多くの製造業の不良率低下・生産性向上を実現し、政府のDX推進を強く後押しする」とコメントしている。
参照リンク
【PR Times】製造業×AIのアダコテック、政府機関やメガバンクから4.2億円の追加調達を実施
【PR Times】製造業×AIのアダコテック、シリーズBで11億円の資金調達を実施
アダコテック:https://adacotech.co.jp/