大川祥子

大川祥子

ネバダ州・オースティンのバーで。近くに鉱山があり、かつては貴金属の掘削で栄えた街であったが、今では「生きているゴーストタウン」と呼ばれることもある。2018年ごろ撮影。

(写真:佐藤秀明

読書とは、他人にものを考えてもらうことである

連休だからといって、誰もが充実した時間を過ごせるとは限らない。新しい本との出会いがあれば、それでいいではないか。ここでは優れた著書を紹介している記事を紹介しよう。

Updated by Shoko Ohkawa on May, 6, 2022, 9:00 am JST

『祖国』(フェルナンド・アラムブル)

人と人との関係を改めて問い直すことのできる傑作。事件や信条は、人の思いや関係を変えてしまうのか。

『浮上せよと活字は言う』(橋本治)

橋本治による活字を巡る論集。主として1990年代の活字文化の衰退を分析しているが、現在にも多いに参考になる論考が詰め込まれている。

『学習の生態学』(福島真人)

人の「学び」を知ることができる名著。2022年に文庫化した。

『岡本太郎の宇宙Ⅰ 対極と爆発』(岡本太郎)

「芸術は爆発だ」で知られる岡本太郎は優れたデザイナーでもあった。岡本のデザイン哲学を考えることができる一冊。

『日本文化における時間と空間』(加藤周一)

日本人の時間と空間認識についての考察を深めることのできる一冊。私たちの思考のクセ、その根源に近づくことができる。